Gさんの信じるものがなくなり、Gさんがいなくなった
Gさんはただの知り合いなんですが、この間色々なことをメールで私に告白してきました。今までに本気で愛した女性はたった一人しかいないと言いましたが、その彼女は6年前にお姉さんに連れられてイタリアに行ってしまいました。でも、その女性は絶対に帰って来ると約束したので、Gさんはずっと待っていました。しかし、もう他の人と結婚したとその女性の口から直接聞き、悲しく、また悔しくて堪らなくなりました。だれよりも愛した女性が結婚してしまってから虚無的になり、もう何も信じられないと打ち明けました。それ以前に両親がもうなくなっていたし、友達との関係もうまく行っていかなかったため、ずっと気が重くなっていたそうです。彼女が他の男に取られてしまったことで、やっぱり神様なんていないとまで考えるようになりました。そして、生きる意味などない、死んだほうがましだといつも言っていました。
「もしこの世界も人生もただの夢だったら、どうする?」とGさんから聞かれたこともあります。しかし、どうすればいいか分からず、結局返事ができませんでした。私の人生はこれまで楽しいことに恵まれてきたと思います。それで、Gさんがこの世界から消えたいとか、死んでしまいたいとか、暗い話ばかりするようになったとき、私はそんな気持ちが理解できませんでした。ある日、「僕にとってこの世界はただのイリュージョンだ。僕の人生も君の存在も、すべて現実的ではない。それに気付いた以上、もう何もしたくない」と言うのも聞きました。実は悲嘆に暮れて首吊り自殺をしようとしたことが二回ありますが、何とかまだ生きていました。しかし、その後Gさんは彼女の目の前で自殺したいと言いだし、そのためにノルウェーへ行くことにしました。(彼女がまた引っ越しました)それから二週間経っていますが、Gさんからのメールはもう来ません。まだ生きているのかどうか分からないのですが、Gさんとまた話をしてみたいです。
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